こんにちは
福岡支店、クリエイティブ部のSです。
このたび、はじめて誕生日給付金を利用させていただきました。
家族のフレンチがいいというたっての希望もあり、フランス料理店に何店か予約電話を入れるも、のきなみ断られ、、、、
なぜか。
そう、フランス料理店て、「子供NG!」のお店ばかりなのです。
うちの娘は年長さん。食事中は、まずまずおとなしくしていられるんですが、やはり「大人と同じコースメニュー」を食べられる年齢にならないとお店の予約すら受け付けてもらえず。
心折れそうになりつつも、諦めず電話をし続け、やっと予約させていただけたのが福岡市東区、筥崎宮近くにある「restaurant mamagomo」さんでした。
しかも、とても快くお受け下さり、「お子様プレート」なるものを、なんと1500円ほどでご用意いただけるとまで!
すでに予約の時点から、嬉しい気持ちにさせていただき、心をつかまれ、8000円のおまかせコース×2、1500円のお子様プレートを予約させていただきました。
当日はオープンと同時にお店へ。
オーナーシェフが扉をあけてお出迎えしてくださりました。
お店へ入ると、8席ほどのゆったりとしたカウンターのみ。
友人のおしゃれなおうちに招かれたかのような、とてもアットホームな雰囲気。
席につくと、
「おしぼりないねえ?」と娘。そして
「これラムネ?」と、テーブルの上におかれたタブレット状の白い粒。
すると、オーナシェフがポットを持っていらして、そのタブレットにお水を注ぎました。
むくむくとタブレットがふくらみ、おしぼりに変身。
「わーすごい」と喜ぶ娘。
そんな、ちょっとしたアミューズメントがとても楽しい。
わたしは、無印良品のローションパック(同じくタブレット状のシートに化粧水を吸わせて使用するパック)を思い出しました。
まず運ばれてきたのは、お子様プレート。
ハンバーグやロールキャベツなど、丁寧に作られたお料理が並びます。
ふだん手抜き料理で育てられている娘よ、
本当に美味しいハンバーグを、今日こそぜひ味わっておくれ。という気持ちでぱくぱく食べる娘を見つめること数分。
さつまいもも、輪切りにすると、かわいいですね。
こんな工夫、ふだんしてあげてないですが、家でもやってあげたいひと手間です。
コース1品目は前菜盛り合わせ。
・秋刀魚とクレープ生地のミルフィーユ、酢小玉ねぎそえ
・栗のムース、揚げ栗チップと蒸し栗
・銀杏のプリン、ウニのせ
美味しい!
聞けば、秋刀魚は時間をかけ火を入れ、柔らかくペーストにしているそう。
栗も、オーナーシェフのご実家で採れたものだそう。よくある冷凍栗じゃないのです。
皮をむいて、あくを抜いて、それから味を入れて、、、この小さな一口のために、そんな手間暇がかけられていると想像するだけで拝みたくなります。
それにしても
一品一品、食べるのがもったいない!!
全種類、あと3つずつくらいいただきたい。
と、ここで突然オーナーシェフより「じつは、すでにパンをお出ししています」と、お声がけ。
でも、テーブルの上にはパンは見当たりません。
あたりを見回して探すも見つからず、どこだろう?と思っていると、なんと、テーブルの上のオブジェと思っていた「枝」!!
それが、グリッシーニのような硬いスティック状のパンを枝に模したものだったのです。
なんというサプライズ!
お飲み物は、夫は車のため、ハーブコーディアルのソーダ割り。
わたしはグラスワインを泡、白、赤の順に無難に、、、
むすめは、なんだかおいしそうなオレンジジュース。
お隣のお客様はボトルを開けていらしたので羨ましいと思いつつ。
2品目はカボチャの上にカニの剥き身をあしらったもの。
ここで、オーナーシェフが、夫がカニ食べられないことに気づき、大変恐縮されながら、違ったお料理を一品追加でご用意してくださいました。
アレルギーなので仕方ないですが、やはり申し訳ないです。
3品目は、切干大根など、干したお野菜からお出汁をとった和風コンソメスープ。
切干大根をぬるま湯で戻すときに立ち昇るあの風味をけっこうダイレクトに感じる一品。
好き嫌いが分かれるかもしれませんが、わたしは好きでした。
他にはなんでしょう、、しいたけ?あとは、、、ちょっとわかりませんでしたが、とてもやさしい、滋味深い味わい。
4品目は、フォアグラ、ふぐの刺身、かぶのスライスを重ね、菊の花びらをあしらったお品。
写真では見えませんが、この華憐なフランス菓子のような、白と黄色のペタルの下に、贅沢にも湯引きしたふぐの刺身とフォアグラがかくれんぼしてるのです。
そして何と言っても、わたしフォアグラ大好き!
先日の人間ドックで「脂肪肝」と診断されても、フォアグラはやめられません。(そして自分のフォアがグラになるという、、、)
5品目は、あんこうのコロッケとあんこうの豚バラ巻き。プルーチーズのディップと、カボチャのディップ添え。
あんこうのぶるぶるっとした食感と強い風味に負けないブルーチーズ。
あんこうと豚バラの、旨味と脂がとけあう一品もなんかすごい。
どちらも一口サイズなのも、すごく良いです!
6品目は牛赤身の低温調理、スモーク里芋のソース
フレンチのお店なので、mamagotoさんにとっては一般的な調理方法だとは思うのですが、最近はフレンチ以外でも、低温調理を取り入れているお店が多いなと感じます。
赤身肉をここまでしっとりやわらかくジューシーに仕上げる低温調理おそるべし。
家庭用の低温調理器を、やはり年内に購入し、おせち料理作りに役立てようと決心が固まる瞬間でした。
7品目は豚ロースの低温調理、マスタードソースと柿添え
本来であれば7品目にお魚の料理がくるはずだったのですが、アレルギーさんのため順番を前後しての、まさかの肉料理2連続です!!
しかもこのポーク、おそらく150gはあるのではないかというボリューム。
低温調理した塊肉を表面だけ焼き付け、目の前で切り分け、盛り付けられると夫なんかは、もうそれだけでお腹いっぱいの様子なんですが、わたしは、まだまだまだまだいける!と余計に気合が入ります。
完食した時にはさすがにお腹ぱんぱんでしたが。
いよいよ佳境のデザート。
2種類あったのですが、写真を撮り逃してしまい、、、
2品目のデザートプレートのみ写真をあげます。
なぜ、1品目の写真を撮り逃したかといいますと、まあその、2品目のデザートの仕上げに液体窒素が出てきてですね。
やはり楽しいので、わーっと盛り上がって眺めているうちに1品目の写真を撮り忘れてしまいました。
ちなみに1品目は、「みしまさいこ」という薬草を煮出したお茶と、牛乳を煮詰めて濃縮したもののゼリーでした。すっきりして美味しかったです。
お料理は全てを通して、秋の味覚満載の、きめ細やかに手のこんだお品ばかりでとても美味しくいただきました。
ごちそうさまでした!!!
最後になりますが、良いお店に行くとつい気になるのが「器」です。
mamagotoさんでは、30㎝ほどの円形のプレートを多く使われていました。
フレンチレストランですが、使用しているのは洋食器ではなく、土のぬくもりを感じる和食器。
どれもシンプルですが、しっかり存在感のある素敵な器ばかりで、福岡県田川市の上野(あがの)焼きの作家さんに特注で作っていただいているそうです。
その丸い形と釉薬の模様に呼応するかのようにあしらいの野菜などは円形にくりぬかれ、ソースは力強い線形で描かれています。
美味しいだけでなく、目にも美しくて、演出も楽しくて、幸せなディナーを過ごさせていただきました。ありがとうございました。
【店名】
reatauranto mamagoto(レストラン ママゴト)
【住所】
〒812-0061
福岡県福岡市東区筥松3-12-20
【電話番号】
092-629-8272
【定休日】
不定休
【URL】
https://fbeh700.gorp.jp/
フードコネクションの仕事はこちら