全国で個人の飲食店を専門にご支援させて頂いております株式会社フードコネクションと申します。
新型コロナウイルスの発生に伴い、飲食店を取り巻く環境が劇的に変化する中、「テイクアウト」「デリバリー(宅配)」「通販(EC事業)」に取り組む飲食店様を増えてきております。そこで、今回は検索動向などの市場の動向、弊社独自のデータを用いた「テイクアウト対策」についてを無料動画も交えながらお届けします。
テイクアウト対策は必要なのか?!
最初に申しておきますと、すべてのお店にとってテイクアウト対策が必要というわけではないと考えています。確かに、新型コロナウイルスによる影響により、外食の自粛等もあり、来店売上は20~30%減とも言われております。もちろん、確実にそうなるというわけではありませんが、第2波、第3波もくるのではという話もある中、対策してリスクヘッジをすること自体は必要な事だと思います。
ただ、その対策方法は、お店によって異なり、「デリバリー」なのか「通販」なのか「業態変更(高級路線への転換など)」なのか、経費削減で利益を確保するのかなど様々で対策方法も一つだけ行えば良いというわけではないと思います。
そこで、今回は、参入障壁が比較的低く、取り組んでいらっしゃる・これから取り組もうと思っていらっしゃる方が多いテイクアウト対策についてご紹介させていただきます。
現在の外食に対する意識調査
外食について「家族と近所で食事」または「1人で食事」なら利用が約40%
新型コロナウイルスによる外食を控えるなどの警戒感は継続
無料でアンケート結果を公開している調査会社であるクロス・マーケティングによるアンケート結果によると、緊急事態宣言解除後の外出に関するアンケート結果では、「家族と近所」「1人」など特定条件においては約40%の方が考えているものの、それ以外については、10%を切るものも多く、引き続き警戒感を持っていらっしゃる方が多い事が分かります。
※出典元:https://www.cross-m.co.jp/report/life/20200609corona/
クロス・マーケティング「緊急事態宣言解除後の外出意識に関する調査」
また、弊社運営の「全日本一人呑み協会」Webサイトにおいても類似の結果が出ているので、ユーザーの動向としては近いものがあるのかもしれません。
YouTube動画 公開中
「テイクアウト対策で第2波、来店売上・宴会減に備える」
これから紹介させていただく記事内容をまとめたものを動画にしております。動画で視聴したいという方は、動画の再生ボタンをクリックしてご覧ください。このままWebで読みたいという方は、スクロールして記事をお読みください。
本動画以外にも、「助成金・補助金」「家賃削減交渉」などを含めて様々な動画をアップしております。
気になる方は、下記画像(個人店のミカタLAB)をご覧いただき、チャンネル登録をしていただくと最新動画情報をキャッチアップしていただけます。
目次
テイクアウト需要の動向
Googleトレンドから見るテイクアウト需要
ピークは過ぎたものの、いまだ通常時の約10倍
いまだに需要は健在で、テイクアウトできる飲食店を探していらっしゃる方は多くいることが伺いしれます。
その反面、需要の高まりとともにテイクアウトを始めた店舗も多い為、緊急事態宣言が明け
た今、他店との差別化がより重要になる局面に移行しているとも言えます。
では、次に「テイクアウト」に取り組むことでどういった事が狙えるのかという点について説明をしていきます。
テイクアウトで狙える効果
テイクアウトで狙える効果は大きく3つ!
1)売上補填・売上アップ
2)単価アップ
3)新しい利用層の獲得
売上補填・売上アップの為のテイクアウト
テイクアウトでの売上補填・売上アップは真っ先に出てくるかと思います。新型コロナウイルス対策としてよく言われる「席間隔を空ける・行列を作らない工夫をする」など客席稼働率が以前よりも落ちる対策方法が求められる中、その影響は20~30%の売上減少・来客利用減とも言われております。その分を来店売上以外で獲得する方法の一つとして、テイクアウトが挙げられます。
単価アップの為のテイクアウト
テイクアウトというよりもお土産として購入してもらう事で来店時の客単価をアップさせるという手法です。食事後の持ち帰りとなる為、持ち帰ってすぐに食べる事ができる商品よりも多少保存がきく商品の方が相性は良いかと思います。
新しい利用層を獲得するためのテイクアウト
例1)利用ハードル面からの訴求
よく耳にするのは、以前は行列で入店が困難。予約が取れない。小さい子供がいる、単価が高いので、初めての利用はハードルが少し高いなど理由で利用したかったけど、利用を諦めていたが、テイクアウトをはじめていたので、利用してみたというケース。
例2)メニュー設計からの訴求
テイクアウト・デリバリーではセットメニューも需要があるので、来店時とテイクアウト時でターゲットを分けて利用層を広げていくというケースもあります。例えば、来店は1人・少人数。テイクアウトでは家族などのグループ利用となどが考えられます。
ここでワンポイント!!
◆テイクアウトメニューの切り口◆
①看板メニューをテイクアウト商品にして、お店の強みをアピールする方法。
②テイクアウト限定メニューを作り、特別感を演出する方法。
③保存や配送も可能な商品にして、デリバリーや通販商品としても販売していく方法
などの切り口が考えられます。
◆お店のファンになってもらう仕組みが重要◆
テイクアウト・デリバリー・通販などにおいても、リピーターの方の売上比率を高める事は非常に重要です。
その為、お店のファンであるユーザーと「いかに多く」「オンライン上で」つながる仕組みを作れると売上アップ・継続的な売上確保が可能になります。
以上が、テイクアウトで狙える効果の説明でした。次は、いざ始めようと思った時の販促戦略の考え方についてご紹介します。
販促戦略のポイント
販促戦略のポイントはシンプルです。
どれだけの方に知ってもらえるのかという「数」(情報のリーチ)
知ってもらった時に選んでもらえるのかという「質」(他店との差別化)
の2つの対策に尽きます。シンプルで、当たり前の事ではありますが、この数と質について、どのように対策していくのかが重要です。数と質はかけ算なので、どちらかが飛び抜けていても、一方が0だと効果は見込めません。どちらも対策を取っていく必要があります。
数の対策
数の対策で代表的なものは3つ
1)Googleマイビジネス
2)各種SNS(Instagram、Facebook、Twitter、LINEなど)
3)有料広告(Googleアドワーズ、Instagram・Facebook・LINE広告など)
です。それぞれについて、解説をしていきます。
◆Googleマイビジネス
GoogleマイビジネスはGoogleマップやGoogleの検索システムと連動して提供される無料サービスです。店舗の簡単な情報を登録する事が出来て、お店を知ってもらう。露出を上げる事に役立つサービスです。調査会社にもよりますが、検索エンジンにおけるGoogleの日本でのシェア率は70~80%とも言われている為、利用者数が多いサービスでもあります。
流入経路は大きく3つあり
1)オーガニック検索
検索画面からの流入です。検索対策が必要ですが、「目黒 テイクアウト」などで検索しているユーザーへの訴求に使えます。
2)マイビジネス内での検索
マイビジネス内でも通常の検索と同じく特定のキーワードで検索できるので、ニーズを持った方へ情報を露出していく事が可能です。
3)Googleマップ
近くでのお店探し等で利用するGoogleマップ。テイクアウトの登録をしておくことで、近隣でテイクアウト店舗を探しているユーザーへの訴求が出来るようになります。
Googleマイビジネスではウェブサイト等のリンク設定が可能なので、より詳細情報を知ってもらうように設定しておきましょう。
また、Googleはコロナ禍における対策として、「テイクアウト」「デリバリー」ボタンの設置を行っております。
◆各種SNS
SNSの強みは何といっても利用者数の多さと拡散性が挙げられます。飲食店としても基本的なアカウント作成・投稿などは無料なので、使いやすいツールです。
さらに、自粛期間中にうまくいった飲食店でSNSを活用しているケースは非常に多かったという印象です。
◆反響を出すポイント
「投稿内容」と受け取り手である「ファン数(フォロワー等」。
より多くの方に受け取ってもらえる土台があることで、効果が上がりやすくなります。
◆投稿のポイント
写真は必ず投稿しましょう。ユーザーへ与える印象が違います。
投稿本文については、リンクを貼って、ウェブサイト等のより詳細な情報提供ができるサイトへ誘導すると集客効果が高まると言われています。SNSで知ってもらい、詳細をウェブサイトで伝えるというのが重要です。
◆有料広告
SNSを使っていきたいけど、これから新規で始めるから、まだフォロワー等がいない。でも、反響はすぐにでも出していきたい。ウェブサイトでうまく情報を出しているけど検索が上がらず見てもらえていない。通常の投稿でも一定の効果はあるけど、特に告知したい投稿があるという方におすすめなのが、各種有料広告です。
◆代表的な有料広告
1)Googleアドワーズ
2)Instagram広告
3)Facebook広告
4)LINE広告
◆各種有料広告の特徴
1)自由な予算設計
2)特定ターゲットへの配信が可能
3)運用開始までの期間が短い
4)契約期間の縛りがない
その為、狙ったターゲットに向けて、やりたい時に、決められた金額内でアプローチする事ができます。
質の対策
せっかく見てもらっても、お店を選んでもらい、注文までいかなければ意味がありません。テイクアウト需要の高まりもある中、実施店舗も増えて、自粛期間も明けて来店などテイクアウト以外の利用方法も選択肢としてある中で選んでもらう為には、他店との差別化がより重要になってきます。
代表的な対策としては2つ
1)動画での訴求
2)ホームページでの訴求
です。それぞれについて、解説をしていきます。
◆動画での訴求
動画はホームページはもちろんの事、SNSにも投稿ができ、直近の利用動向としても、動画の視聴時間が伸びているというデータもあります。視覚的にも、動画の方が静止画よりも目に留まりやすいという特性もあり、ユーザーの目をひき、臨場感や迫力、魅力を伝える為の有効なツールの1つとして考えられます。
◆ホームページでの差別化
人間が情報を得る80~90%は視覚情報とも言われています。まだお店に行ったことがない方に情報を的確に伝えようと思うと、写真やレイアウト、デザインなどを効果的に組み合わせることが重要となります。見せ方を工夫する事で同じ情報でも全く違った印象を与える事ができます。
レイアウトが決まっておらず、フォーマット化されていない為、視覚上でも他店との差別化を図りやすい構造になっており、差別化が重要視されるこのタイミングにおいては、より強みとなって活きてくると考えられます。
違いは一目瞭然ですね!
ここでワンポイント!!
◆食べ方やレシピ動画で差別化◆
最後にワンポイント。テイクアウトと店内飲食の違いは、テイクアウトは最終調理者がお客様自身であり、食べるタイミングもお客様のタイミングによるという点です。その為、おいしく召し上がっていただくための食べ方や温め方が添えてあるとより美味しい状態でお召し上がりいただけて、満足度も高まりやすくなります。
商品によっては、テイクアウトメニューを家でアレンジして食べるアレンジレシピを添える
というのも効果的でしょう。
◆狙いは「晴れの日需要」「高級路線」◆
また、現在のテイクアウト戦略の狙い目としては「晴れの日需要」。コロナによりお祝いを自宅でという方や外食を控える分、家で贅沢をしたいという方が増加傾向にあります。その為、晴れの日需要に合わせた商品や打ち出し。少し高級路線のメニューで勝負することで、単価もキープできて、WIN-WINの関係が作りやすい状態にあります。
最後の重要ポイントは「顧客とのオンライン上での繋がり」
適切な設計と販促対策をするかどうかで、当然効果も変わってきます。テイクアウトでも、来店集客と同じく、リピーターをどれだけ作っていくかという顧客管理が重要になってきます。また、コロナ禍においても、オンライン上でお店のファンとつながる事が出来た飲食店の多くは成果を上げています。
テイクアウトはもちろんの事、店内飲食でご利用いただいたお客様ともつながりを持つことで、新しい取り組みをする際に情報を受け取ってもらえる為、今後は、よりお店のファンをいかに増やしていくかという取り組みの重要性が増していきます。
各種SNSとホームページ等で連動性のある設計にして、情報発信をしていく事で、オンライン上での繋がりも増やしていく事ができますので、無料ツール・有料ツールを組み合わせて、テイクアウト対策に取り組んでみてはいかがでしょうか!
まずは気軽にご相談を!
弊社ではGoogleマイビジネス・SNS・有料広告・動画・ホームページなどすべての面で提案・サポートが可能です。
プランについても、「助成金・補助金」を使ったプラン。「初期費用なしの月額料金のみ」のプランなど、お客様に合ったご提案をさせていただいております。
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