東京本社CS部のKです。
今回は誕生日の給付金制度を利用させて頂き、西麻布にある[レフェルヴェソンス]に行ってきました。
食べログ評価4.64(※2019年11月13日現在)という高評価、食べログアワードGold受賞(2017~2019)、ミシュラン2つ星という話題性にも富んだお店、なだけに先ず困ったのが・・
予約が中々取れず(複数の希望日を考えてましたが満席)、結局平日のランチで行く事になりました。(少し先の予約であれば普通に取れます)
そして当日の困った事・・最寄り駅の表参道から遠い(タクシーを強く推奨)
最寄り出口から地上に出て根津美術館までは一本道なので分かり易いのですが、そこからが分かりづらく、そしてかなり歩きました。
周りには大きな神社があるだけの路地裏、一見普通のマンション(決して綺麗とは言えない)の1階がお店でした。
目を凝らさないと見えない(目悪いですが)お店の名前、周りと少しだけ雰囲気が違うだけなのでお店?と思うような外観は想像していたものと違っていました。
入口に続くマンション脇の細い通路を歩いていくと直ぐに入口に到着。中には女性が4人、一人が入口のドアを開けて迎え入れてくれました。
外の普通の感じとのギャップもありますが、外観からは想像出来ない空間、一歩お店に入った瞬間に高級感が溢れ、黒を基調とした空間は純粋に綺麗だなと感じられます。
エスコートされ席に着くと、先ずはお店の説明、そして金に覆われた盃にワインと芋焼酎のウェルカムドリンクを出してくれました。
事前に苦手なものを伝えてはいましたが、改めて本日のコース内容の確認、一品ずつ丁寧に説明を受けて変更をお願いしました(一品目のカツオのみ)
今回のコースは【 ルネサンス「再興」 】
一品目【歳時記~】先に記述した通りカツオを変更した料理です。
一番上には生姜の泡、その中にはカツオの代わりにほろほろ鳥が詰まっており、一番下が牛蒡のピューレとなってました。
お店の人から「一番下からすくって全部を一緒に食べてみて下さい」との案内があり、案内された通りに一番下から泡までをひとすくいして一口。
牛蒡の風味は強く、アクセントに生姜の味わいが混ざり合い、その両方が口の中で鶏肉に味付けをしてるようでした。鶏肉に直接しっかりとした味付けがされていないので本来の旨味もしっかりと感じられる一品です。
その横には日本酒とマスカットのシャーベット、日本酒が苦手な人でも大丈夫な程、日本酒の風味が【程よく】香り、甘すぎずマスカットの甘味を堪能してるかのような、全てにおいて丁度良い逸品でした。
二品目【アップルパイのように #40~】
#〇〇の数字は〇〇作目という意味みたいです。
メッセージシートの上には、どこかで見た事あるようなパッケージ、中身もアップルパイそのもので間違いありませんでした。何が違うのか、それは勿論【味】です。
パイの中には猪、バターナッツ南瓜、香り付けに柚子を使用しており、注意点は[熱いのでお気をつけ下さい]中にはペースト状に近い猪肉、柚子の香りがほんのり香り、濃厚な味わいとなっており一度口にすれば食が進みます。
見た目の遊び心、中身は本格的な味となっており、中は熱々でしたが、仮に火傷しても食が進んでしますような逸品です。
三品目【序曲~】
上には松茸が乗っており、先ずはこの松茸をバーナーで炙ってくれます。
松茸を目の前で炙ってくれる事で、松茸の香りがこれでもかという位に香ってきます。今度はそこに松茸の出汁を注ぎスープにしてくれました。
先ずは香りと一緒に松茸を頂くと、口いっぱいに香りが広がります。香りを堪能しながら食べ進めていくと、今度はスープに浸ったハタが姿を現します。
上にも松茸、そして松茸の出汁で香り付けされただけのハタは生でそのまま頂くのですが、身が白く綺麗、しっかりとした食感、香り付けされただけなので食材そのものの甘味もしっかりと感じる事が出来ました。
料理を包む香りが目に見えるような、最初から最後まで松茸尽くしな逸品です。
四品目【定点~】
運ばれてきた瞬間に香立ち、蕪そのものは汁が溢れて出てくる程にがみずみずしく、甘味がとても強かったです。
噛んだ瞬間に香り、そして蕪の旨味が溢れ出し口の中に甘味と共に広がっていきます。蕪ってこんなに美味しかった?と思ってしまった程の衝撃を受けます。
五品目【秋の景色の中へ~】
先ずは上に乗っている舞茸の塩加減が丁度良く、素材本来の旨味を絶妙に引き出してるといった印象を受けました。
下の鱧の前に食べ続けたくなる美味しさです。
そして舞茸の下には鱧の揚げ焼き、油に通すような形で揚げているという事でしたが、脂っこすぎず絶妙な揚げ加減、サクサクの表面を通過するとしっとりと柔らかい身に到達し、瞬間的に甘味と旨味が口の中に広がります。
思わず美味しいと言葉が漏れてしまう程美味しかったです。
六品目【海の神 山の神~】
予約の時点で蝦夷鹿が苦手という事を伝えていたので、ここでは代わりに山縣の短角牛を出して頂きました。
焼き具合が丁度良く、飲み込むのが勿体ない程柔らかく、噛めば噛むほどお肉の旨味が出てくるようでした。
そのままでも十分美味しいのですが、添えてあるさざえのソースをつける事でコース名にもなっている、海と山の相性の良さを実感出来ます。主張し過ぎずお肉の味を引き立てるソースは絶品です。
八品目【深く静かな森~】
ここでいよいよデザートの登場です。
シャインマスカットの甘み、胡桃のアイスクリームの下に存在するエストラゴンのジュレ、フロマージュブラン、それぞれ甘味の種類は違えどそれぞれが主役といっても良い程に際立っていました。
九品目【お薄 & World peace】
最後は男性のスタッフの方が来てくれてお茶を点ててくれました。
スタッフの方々は定期的に茶道を学びに行ってるそうで、作法、また他愛ない会話をしながら、時間を掛け丁寧にお茶を点ててくれました。
点ててくれた抹茶も美味しいのですが、フレンチを頂いた後に本格的にお茶を点ててくれ、最後に和を感じられたのは嬉しかったです。食後の一服といった感じで心からリラックスした気分になれました。
真ん中のチュッパチャップスの中にはサプライズな仕掛けがあり「是非一口でお召し上がりください」
その言葉の通りサプライズな仕掛けがありました。
食材本来の味を活かした絶妙の焼き加減、揚げ具合、味付け、その全ての調理方法が素晴らしく、遊び心の中に本物を感じる事が出来る料理の数々を堪能する事が出来ました。
そしてもう一つ際立って素晴らしいのが接客、おもてなし術だと思いました。
現実を忘れて至福の時間を過ごさせてくれるスタッフさんの接客には驚かされます。
料理をホールまで運ぶ女性、そこからテーブルまで運ぶ男性、そして当然のような気配り、お茶をたててくれている時は楽しい会話を提供してくれます。
お店に入った瞬間から帰るまで、お店の前の通りは長い直線になっているのですが角を曲がるまで2人の男性が最後まで見送ってくれました。
料理、空間、接客まで全てに最高の星をつけたい素晴らしいお店でした。
まだ行った事がない方には是非、是非この全てを味わって欲しいです。
レフェルヴェソンスが放つ魔法にかかりに・・
店舗情報
レフェルヴェソンス
106-0031 港区西麻布2-26-4
Tel 03-5766-9500
Fax 03-5766-9501
E-MAIL info@leffervescence.jp
Lunch 12:00-16:00 (13:30 L.O)
Dinner 18:00-23:30 (20:00 L.O)
定休日
毎週日曜日、月曜日