こんにちは!大阪支店のSです。
風の噂で知って以来、気になりつつも、なかなか行く機会を見つけられなかった『常夜燈』を訪れました!
『常夜燈』は漫画『美味しんぼ』に2度も掲載されたことや、国民的俳優のひとりである故・森繁久彌さんが「かんさいだき」と命名したことでも有名な老舗のおでん屋さんです。
新御堂筋から路地を少し入った住宅街にある豊崎本家を訪れたのですが、お店はしっかり街の風景としてなじんでおり、どこか懐かしさを覚える佇まい。
入口横の看板には「ここのスタッフは大阪弁しかしゃべれまへん。」という注意書きが英語・中国語・韓国語併記で掲げてありました(笑)。
店内に入ると、カウンターの中には今年で御年90歳(!)を迎える大将が。
テーブル席に着くと、まずは飲み物を注文。お通しの玉子豆腐を頂いていると、本命の「かんさいだきセット」が!秘伝のお出汁に、手作りのおでんネタがずらり。どれも美味しそうで、どれから食べようか本気で迷いました……。
なかでも、個人的に舌と心が美味しさに躍りまくったおでんネタを紹介します!
1つ目は「すまき」。
ハモのすり身を、卵白とわらび粉をつなぎにして蒸し上げたもの。弾力があって、ハモの美味しさがしっかり感じられました。
2つ目は「シュウマイ」。
豚ミンチの甘みと淡路島産玉ねぎの甘みが口いっぱいにジュワーと広がり、そこにショウガの風味が良いアクセントになっています。
そして3つ目が「ふくろ」です!
薄揚げの中にごぼう、人参、しいたけがぎっしり!どの具材にもお出汁が染みていて、味わい深い一品でした。
お飲み物も大将おススメの冷酒を注文。
非常におでんと合うスッキリとした飲み口でした!
こちらのボトルはなんとラベルに大将の顔が、、、!
大将曰く、「わたしは下戸ですから、これぐらいしか飲めませんのです」とのこと。
お鍋のかんさいだきを食べ終え、すでにお腹は限界だったのですが、〆の「ちゃめし」を食べずに帰れるわけがない!
ところがこの「ちゃめし」がまた上品なお味で、腹パンのはずなのにするすると食べられました。
食事の終わり頃には、カウンター越しに大将から、お店のご近所に住む「コンクリート打ちっぱなしの建物」で有名な建築家の方がご贔屓にされている話など、貴重なお話を聞くことができました。
ニコニコと和やかな表情で話される大将につられ、ついついこちらもニコニコ顔に。
今のこの穏やかさからは想像もつかないような、大将のワイルドなエピソードが聞けたのも楽しかったです♪
最後に、「お兄さん、大阪人でっしゃろ?」と聞かれ、生粋の大将にも認められるほどの自分の大阪人っぷりに自信が持てました(出身は違います笑)。
帰り道、おでんが美味しかったことはもちろんですが、お店で過ごした時間すべてが癒しにあふれていた感じで、なんとも言えない幸せな余韻が残りました。
まだ『常夜燈』を訪れたことがない方は、大将がお元気なうちにぜひ訪問してみてください!
常夜燈 豊崎本家
大阪府大阪市北区豊崎2-8-14 池永ビル
中津駅(大阪メトロ)から徒歩5分
昼[月・水・金] 予約不可
11:30~13:30
夜[月~土]なるべく予約
18:00~21:00
定休日
日曜・祝日(火・木・土曜の昼営業)
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