こんにちは
飲食店の販促大学 by BuzzFood
スタッフの寺辻です。
飲食店の販促大学では、 飲食店で働く方が知っておきたい集客・販促・広告・マーケティングの豆知識をご紹介しています。
今回のテーマは
「飲食業界でよくある間違った日本語7選」です!
ブログやSNSなど、様々なツールを活用してお店側から情報を発信するのが当たり前になっています。
SNSを活用して心惹かれるようなキャッチコピーを考えている方も多いのではないでしょうか?
ただ、文章を読んだ人が「この日本語間違ってる」と思ってしまうと、せっかくの魅力に目がいかなくなることもあるので、お店のPRをするなら正しい日本語で伝えていきたいですよね。
ということで、本日は飲食店の間違った日本語あるあるをご紹介します!
この記事はこんな飲食店にオススメ
・インスタグラムなどのSNSで集客したい!
・ブログで読み込んでもらえる文章を書きたい!
・キャッチコピーを魅力的にしたい!
・国語の成績は2か3だった!笑
それでは早速いってみましょう!
飲食店でよくある間違った日本語7選!
間違った飲食ライティング
①させていただきます
TVでもよく聞く間違った日本語の代名詞。
もはや、みんな使いすぎて現代語になってしまったのではと思うほどです。
ただし、この言葉遣いに嫌悪感を抱く方もいるので、せっかくのPRを台無しにしないためにも、「させていただきます」は使わないが無難ですね。
「させていただきます」は相手の了承を得ておこなう時に使う言葉ですので、「新メニューとして松茸のパスタをご用意させていただきました」などといった相手の了承を得ていない時の文章としては正しくありません。
代わりの文章としては、「いたします」「します」が適切ですので、上記の文章であれば「新メニューとして松茸のパスタをご用意しました(いたしました)」が正解ですね。
過剰な敬語は不快に思う人もいますので、気を付けていきたいですね。
間違った飲食ライティング
②頂く・下さい・致します
「ご来店頂く」「ご用意下さい」「ご提供致します」などの「動詞+頂く・下さい・致します」を使う際には、漢字を使わずひらがなを使うのが一般的です。
ご来店頂く→ご来店いただく
ご用意下さい→ご用意ください
ご提供致します→ご提供いたします
このようにしていきましょう。
「頂く」「下さい」「致す」は動詞ですが、動詞とセットになる場合は「補助動詞」になるため、ひらがなで表記するということです。
文章としても漢字よりも優しい印象になるので、印象を作るキャッチコピーという意味でも意識していきたいですね。
間違った飲食ライティング
③お気軽にお問い合わせください
「お気軽にお問い合わせください。」
飲食店の広告でよく見る文章ですよね?
広く容認されているのが実情ですが、「お気軽に」と「お問い合わせ」と二重の丁寧語になっています。
正しくは「気軽にお問い合わせください。」です。
これでも十分丁寧な言い回しですよね。
過剰な敬語は相手を不快にさせることがあるので注意していきたいですね。
キャッチコピーという側面で見ても、文字数は1つでも少ない方が人の目には止まりやすいのでおすすめです。
間違った飲食ライティング
④消費税還元サービス
間違った日本語とは少し話がそれてしまいますが、キャッチコピーでよくある「消費税還元サービス!」など、消費税と関連づけた価格表示は「消費税転嫁対策特別措置法」で禁止されています。
・消費税は当店が負担します。
・消費税還元セール!
・消費税相当分の商品券をプレゼント!
・次回利用できる消費税相当分のポイントを付与します!
・消費税分をキャッシュバックします!
などの記載も実はNGです。
・10%割引します
・テイクアウト商品8%引きセール など
たまたま消費税率と一致する割引額なら問題ありませんので、「消費税」というキーワードを使わずにPRしていきましょう。
間違った飲食ライティング
⑤第一人称の大将・若旦那
公式のホームページやSNSで、店の主人が自身のことを「大将」「若旦那」と表現するのはあまりおすすめしません。
なぜなら「若旦那」「大将」は、身内(従業員を含む)や客が店主、主人に対して使う敬称であり、人から言われる名称であるからです。
つまり「大将である私が厳選した日本酒」「こんにちは大将です!」というのは間違った日本語ですので、言葉に厳しい方も読まれる不特定多数への発信にはあまりおすすめしません。
・大将→店主
・若旦那→二代目
などと直していくことおすすめします。
ただし、お店のキャラクターとして親しみを持たせるために「大将のおすすめ酒」「若旦那ブログ」といったキャッチコピーで名乗り、仲間内で盛り上がる場合は問題ありません。読み手がどんな人かということを意識していきましょう。
ちなみに「女将(おかみ)」というのは、旅館・待合・料亭などの女主人という役職になりますので、ご自身で名乗られる場合でも問題ありません。
間違った飲食ライティング
⑥敷居が高い
飲食店の文章でよく使われる「敷居が高い」。
実は本来の意味は「不義理・不面目なことなどがあって,その人の家に行きにくい。」という意味です。
現代風に言うと「気まずい」ってやつですね。笑
なので、飲食店に対して「気まずい」というのはトラブルでもない限り、普通は使わない言葉「でした」。
しかし、2018年に改定された広辞苑第7版には「高級だったり、格が高かったり思えて、その家・店に入りにくい」
という意味が追記されました。
つまり、誤った解釈が一般化されて容認され、間違いとは言えなくなったということですね。
ただ、新解釈が一般に浸透しているというわけではありませんので、「敷居が高い」の従来の意味で認識しているお客様が見ても不快に思わない文章と考えると、使わない方が無難かもしれません。
間違った飲食ライティング
⑦佇む
グルメブログなどのキャッチコピーで「一本入った裏路地に佇む和食処」など、飲食店が隠れ家のようにひっそりとある様を「佇む(たたずむ)」と表現する場面をよく見るのではないでしょうか?
実はこれ、飲食店を表現するには間違った日本語です。
辞書を引いてみるとこのような意味とのこと
①しばらくその場に立っている。立ちどまる。
②さまよう、ぶらつく、徘徊する。
つまり、お店や家のように移動しないものの表現には適した言葉ではないということですね。
似たような言葉に「佇まい(たたずまい)」という名詞があります。
こちらの意味は
①立っている様子。そこにあるものの様子。
②人の生き方。生業。
つまり、こちらは家やお店の表現する文章にも問題のない言葉。「佇む」という動詞の名詞形なので混同されてしまったのかもしれませんね。
高級和食店などの上品なお店の表現に使われることも多いので、お店の品格を損なわないように押さえておきたいですね。
お店の品格を落とさないためにも正しい日本語を
いかがでしたでしょうか?
本日は「飲食店でよくある間違った日本語7選」をご紹介しました!
正しい日本語が必ずしも良い広告文になるとは限りません。
時にはあえて間違った言い回しをすることでインパクトを与えている有名なキャッチコピーだってあります。
ただ、魅力や情報を正しく正確に伝える必要がある場所では、正しい日本語である方がいいですよね。
せっかくの魅力を間違った日本語で損なわないようにしていきましょう。
この記事が飲食店さんの集客・販促のお役に立てば幸いです。
飲食店が注意しておきたい文章表現という記事もありますので、良かったらチェックしてみてください。
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