赤字店舗を高額で売却!飲食店舗の閉店、撤退の手続きをする前にすべきこととは

今回の記事は、フードコネクションのYouTubeチャンネル「個人店のミカタLAB」で公開している「赤字店舗を高額で売却!飲食店舗の閉店、撤退の手続きをする前にすべきこととは」の内容をまとめたものになります。

動画でご覧になりたいという方はこちらからご確認ください。

目次

自己紹介

浅輪:

こんにちは。フードコネクションの浅輪です。

今回は、飲食店のM&A、赤字店舗を高額で売却する方法として、 その道のプロである方をお招きいたしました。

早速ですが、自己紹介をお願いいたします。

 

三宅:

株式会社ウィットの三宅と申します。

よろしくお願いいたします。

株式会社ウィットを2007年に立ち上げ、ある飲食店さんからM&Aを使えるようにというところから始めて、飲食業界に特化したM&Aの仲介を16年間行ってきました。

私自身も創業した株式会社ウィットを5年前に飲食店.comを運営する株式会社シンクロフードに株式を売却しておりまして、そのまま残って株式会社ウィートの取締役として引き続き飲食店さんのマンデー仲介のサポートをさせていただいております。

赤字店舗売却は本当にできる!?

浅輪:

では早速ですが、赤字店舗を高額で売却する方法とありますがそもそも赤字店舗を売却することは可能なのか、簡単な事例も含めてご紹介いただけたらと思います。

三宅:

はい、可能です。

そもそもM&Aでいきますと、やはり年間の利益ですね。

その利益の相場で、3年分を売却の相場として取引するのが一般的です。

赤字だと、掛け算するとゼロという意味になるのですが飲食店の場合、赤字でも

『歴史的な価値がある』

『お客様に喜ばれる名物商品がある』

『とても優秀な社員がいる』

など決算書や利益には現れない魅力やコンテンツがありますので、そういうところを取得したい飲食店さんやこれから飲食店を始めようとする会社に関しては、しっかりとそれを適正評価して譲渡が成立しています。

赤字店舗の売却|M&A事例

浅輪:

そういう数字だけではない価値を見い出して購入したいという方がいらっしゃるということですね。

事例としていくつかご紹介いただくことは可能でしょうか 。

三宅:

特にコロナ禍では、どこも赤字だったと思うのですがコロナ禍に我々がM&Aの成立が全くなかったかというとそうではありません。

コロナ禍で厳しかったというのはありますが、いろいろな思惑を持って売却した有名店さんがあります。

その一つはラーメン屋さんです。

港区にあるラーメン屋さんは、やはりコロナ禍で苦労しまして赤字ではあったのですが取引金額としては3500万という形で売却が成立したという事例がございます。

浅輪:

その港区のラーメン屋さんの概要を今、テロップで出させていただいておりますが、売れた理由、売却までの期間など細かい点もお伺いしたいです。

三宅:

こちらのラーメン屋さんは、 営業年数が6年で売上が2000万程度だったのですが、席数が9席と小さいお店でした。

コロナ渦で、営業時間短縮したりとか食数を限定的に販売していたので、年間でいくとマイナス100万ぐらいの赤字になっていました。

しかし、このお店は立地が決してよいとは言えない所ですが常に行列ができ、食べログの点数も高いお店でした。

商品も一度食べたらやみつきになるような特徴のある商品でした。

『お客様の口コミ評価』

『人気の高さ』

『明確な名物商品がある』

というところが評価されて買い手さんが3500万という金額で買い受けました。

浅輪:

港区のラーメン屋さんがウィットさんに相談を持ちかけてからどれくらいの期間で売却まで至ったのでしょうか。

三宅:

相談を受けてから約2ヶ月間で、買い手を募集できる状態となる案件化となりました。

案件化するまでの2ヶ月間というのは、オーナーの方が売却をするかどうかを少し悩まれてた段階です。

我々はその間に面談をして、売却をするメリットやデメリット、売却するといくらぐらいの価値がつきそうかといったディスカッションを踏まえ、資料の準備も含めて約2ヶ月間かけて案件化を行いました。

そこからは早く、約1ヶ月間ぐらいの期間で案件の成立まで進めました。

浅輪:

MAは、とても時間がかかるイメージがあったのですが結構短期間で成立するものですね 。

三宅:

我々の案件では、一般的に6ヶ月間くらいかけて売却相談からいわゆるクロージング、引渡しの完了までかかるケースがほとんどですが、今回の場合は売却相談から2ヶ月で案件化してそこから1ヶ月で制約したという形になりますので、だいたい半分ぐらいの期間で成約に取り付けられました。

赤字店舗の売却|ライトプラン事例

浅輪:

他にも特徴的な例はありますか。

三宅:

M&Aは一般的に、会社ごと売却する株式上とのM&Aと会社のなかから一部切り離す事業上と言われるスキームの二つを総称しています。

我々のサービスの一つとして、M&Aライトプランを2年前から始めています。

これは1店舗に特化した売却スキームですが、M&Aのようにたくさん資料を準備して 6ヶ月間かけていろいろな調査を踏まえて成立を目指すということではなく簡易的に行われます。

居抜きでの売却はよく知られていますが、居抜きとM&Aの間となる簡易的なスケジュール、スキームで行いながら居抜きよりも高く価値をつけて売却していくのがM&Aライトプランです。

そのプランを用いて、コロナ渦で大きな赤字を受けたミシュランの星を過去に取ったことのあるお店さんの約2000万円での譲渡が成立したという事例があります。

浅輪:

その店舗の売れた理由や売却までの期間というのもお伺いしてもよろしいでしょうか。

三宅:

こちらは非常に早くて2週間でした。

浅輪:

とても早いですね。

三宅:

そこにはいろいろなポイントがありますが、今が黒字か赤字かというよりもいわゆるミシュランとか食べログの高得点とか評価の高いお店を集中的に買っていきたい会社さんが我々のクライアントに何社かあり、そういうところは決断が早く、紹介してからすぐに決断していただいて譲渡が成立したという形になります。

売却金額の算出方法

浅輪:

今のお話のなかで2点質問があります。

売却金額が3500万円や2000万円とありましたが、それぞれ方程式のように売却額を算出する方法のようなものは細かい部分があるとは思いますが、今見ていらっしゃる方が大まかにうちの場合はいくらになるか、わかる計算方法はありますか。

三宅:

まず分かりやすいところで、居抜きだとだいたい相場が100万円、200万円とかで決まってきます。

M&Aでは、先ほど伝えたように年間の利益のだいたい3倍3年分が一般的な相場と言われています。

赤字でも金額がつくというのは、付加価値がついている状態です。

M&Aのライトプランは、その間を取っていくような形になりますが、基本的にはM&Aのように年間の収支を厳密に計算して出すという過程を省くので居抜きにプラス500万円ぐらい を上乗せするような形での取引金額で成立することが多いです。

高額で売却可能な条件

浅輪:

もう一つの質問ですが、食べログの評価が高い、あるいはミシュランの掲載店舗以外に、こういった特徴があると売却しやすいという事例が何かありますか。

三宅:

今、飲食店に足を運ばれるお客様はネットでお店を調べています。

美味しい美味しくないの他に、いろいろな評価をされているところからユーザーの方は、お店に対してストーリーを求めているところがわかります。

『創業30年の歴史」

『精肉問屋さん直営の焼肉店』

『有名店でシェフをしていた方が立ち上げたお店』

といったお店、業態、商品に対してストーリーがついているものは、そのストーリーを作れる人しかそのお店は作れないのでそれを取得しようと思うとM&Aや屋号を引き継げるM&Aライトプランというところに買い手さんは目指して動いていきます。

浅輪:

そういう特徴があると売却もしやすくなるという話ですね。

三宅:

一般的なM&Aの会社は、決算書を受領して損益書を利用してそこに書かかれた数値を分析し計算して価格を決めたり価値を決めたりしますが、我々の場合は飲食専門なので決算書とか損益表に出てこないようなお店や会社の魅力、特徴とかそういったものを我々なりに勉強して把握し、買い手さんにプレゼンしていくということが特徴になっています。

まずは無料相談から

浅輪:

売却先・売却を考えているとか、うちにそんなストーリーあるのかと考えている方も一旦ご相談いただいてヒアリングさせていただくことで そのストーリーが発見できるかもしれません。

ご質問や興味がある方は、お問い合わせいただきますとこちらからご連絡させていただきます。

今回は、赤字店舗でも高額で売却できる方法ということで撮影させていただきました。

今日はお忙しいなかありがとうございました。

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