こんにちは
飲食店の販促大学 by BuzzFood
スタッフのニシホリです。
飲食店の販促大学では、 飲食店で働く方が知っておきたい集客・販促・広告・マーケティングの豆知識をご紹介しています。
今回のテーマは
「美味しそうな料理写真を撮影する基本構図」です。
インスタやブログでお店側から情報発信をするのが当たり前の時代。それに欠かせないのが魅力的な写真や動画ですよね。
人間は3秒で興味の有無を判断すると言われています。その判断には写真や動画のビジュアルがとても重要。魅力的な写真があることで、文章などのコンテンツへの誘導がしやすくなり、お店の魅力への理解度も変わってきます。
逆に、どんなに素敵なデザインだったとしても、料理が美味しそうじゃないと、、、、泣
今回はシズル感のある料理写真を撮影するための「構図」をご紹介していきます!
この記事はこんな方におすすめ!
・美味しい写真でインスタのフォロワーを増やしたい!
・新メニューをブログで紹介したい!
・料理写真を撮ったけど美味しいそうじゃない!
では、早速いってみましょう!
そもそも構図とは何?
構図とは、カメラの画面に対して、被写体(料理)をどの位置に配置するのかということです。
その配置と余白のバランスによって料理の魅力を引き立てたり、伝えたい印象に見せることが可能です。
今回は、料理写真で使える構図をいくつかご紹介いたします!
インスタやブログなどに投稿する料理写真の撮影時にぜひ活用してみてください!
美味しそうな料理写真を撮るための基本構図4選
①日の丸構図(主役がハッキリする王道構図)
日本国旗の日の丸のように、カメラのモニターに対して、被写体となる料理を中央に配置する撮影方法です。
この構図のメリットは、料理全体が写真に収まるので、ユーザーに伝わる視覚的情報が多くなります。
例えば、お弁当にどんなおかずが入っているのか説明したいチラシにはこの方法がよく使われます。
また、用途が確定していなくても、後からトリミングすることで、様々な使い方(寄り・切り抜き・余白にキャッチ入れ)が可能になります。
デメリットとしては、説明的な写真になりますので、おしゃれに見せたり雰囲気を出したい用途には向かない場合があります。 (もちろん、アングルや背景、ライティングなど見せ方によってはおしゃれに撮影することも可能です)
②三分割構図(余白バランスのとれた定番おしゃれ構図)
右上の交点に被写体を配置 左上の交点に主役を設置
三分割構図とは、カメラの画面を9つに区切った3×3のマス上にある、4点の交差点上に主役となるものを配置して、
逆サイドに余白を作ることで、強弱のある写真を撮るという方法です。(下の図の右を参照ください)
これを使うことで、目線を誘導したい箇所にグッと引き込まれるような写真になります。
一般的なカメラやスマホであれば、ガイドライン(グリッドと呼びます)を表示させながら撮影させることもできます。
iPhoneの場合、「設定」から「グリッド」をONにすると4本のガイド線が現れるようになります。
この撮影方法のデメリットとしては、画角(カメラの画面に写っている範囲だと思ってもらえれば)から見切れる箇所が出てしまうので、後から「切り抜いて使いたい!」「見切れてるところを見せたかった!」となっても手遅れなので、そこ点だけご注意ください。
ちなみに、私は三分割構図をメインにして撮影して、あえて日の丸構図にしたい時だけ日の丸構図を使用しています。
(シンメトリーなもの、高さがあるもので正面から堂々と見せたい時、お皿全体のバランスが美しいもの等)
③対角線構図(長方形をスタイリッシュに見せる構図)
長い料理を対角線に 皿の角とお菓子を対角線に お皿を対角線に
対角線構図とは、カメラの画角(モニター)の角と角を結んだ対角線に合わせて被写体を配置する構図です。
こうすることで、手前と奥側の奥行き感、主役と脇役の強弱を出すことができます。
長方形の被写体を撮影する時や二つの被写体を同時に撮影する時に便利な構図です。
厳密に角と角を結んだ線でなくても対角線構図となりますので、「左下から右上」や「左上から右下」と被写体でラインを作るように意識するだけでOKです。
ただし、対角線の角度が緩やか過ぎると水平垂直を取れていない不安定な印象を与えてしまう場合がありますので、対角線構図を使う時は「わざとやってます!」とわかるようにしっかりと角度をつけてあげるようにしましょう。
④三角構図(コースやペアリングならこの構図)
お酒とのペアリングやコース料理など複数の被写体を撮影する時に便利なのが、「三角構図」です。
斜めアングルでも 横アングルでも
3つの被写体で三角形を作るように配置することで、画角の中にちょうどいいバランス感が生まれます。
三角形は決して正三角形でなくても大丈夫。むしろ、少しアンバランスな配置にすることで、何が主役なのかが明確になるような強弱を写真の中に作ることができます。
斜めアングル(左参考)から撮影するとボケが少なくなり料理やお酒を全体的にしっかりと見せることができ、横アングル(右参考)から撮影すると「前ボケ」「後ろボケ」を作り出すことができるので、より立体的で雰囲気のある写真にすることができます。
番外編:料理写真をもっと魅力的にする方法
構図以外にも様々な方法で料理写真は美味しそうに、魅力的に撮ることができます。
今回は簡単に3つのポイントをご紹介します!
①色温度(自然光)
光には厨房やオフィスで使うような蛍光灯のように「青白い光」とバーやベッドルームの間接照明に使われるような「赤みがかった光」の光があり、これを「色温度」と言います。
適正な色温度で撮影することによって、料理本来の色が美しく表現できますので、ストロボ等をを使わずに撮影する時は、撮影環境の光の色を意識していきましょう。
一番手軽に美味しそうに撮影できるのは「午前中の窓際」です。
午前中の自然光は「柔らかい光」と言われており、全体的に光があたり、程よく料理に影を作ってくれます。
②光の向き(逆光・半逆光)
窓際に移動して自然光が当たる位置にテーブルをセットしたら、「逆光」または「半逆光」の光になるように、料理やカメラの位置を調整していきましょう。
以下の図のように窓とカメラと被写体の位置を配置しましょう。
料理を撮影するときは「逆光」「半逆光」がテッパンです。
逆光・半逆光では、奥の輪郭がハッキリし、手前側に影ができます。
そうすることでより立体感と照りが生まれます。
以下の唐揚げの写真は半逆光の光で撮影した写真です。
光と陰のコントラストで、とても美味しそうに見えますよね。
手前がどうしても暗すぎてしまうという場合は、レフ板代わりに数枚重ねたコピー用紙を手前に添えて反射光を当てることで、手前を少しだけ明るくすることができますので、ワンポイントとして覚えておいいてください。
③背景の写り込みをチェックしよう
魅力的な写真を撮る時に大切なのが、不必要な要素を排除することです。
「何を主題にいするのか」「何を副題(前ボケ、後ろボケ等)にするのか」を考えてから、それ以外にどのような要素が写真に必要なのか考えていきましょう。
主題だけや主題と副題だけで十分絵になる場合は、それ以外に無理に要素を入れる必要はありませんので、必要な要素以外は徹底的に排除していきましょう。
飲食店でよくあるのは、卓上の調味料や箸箱、キッチンにある原色のスプレーやボトルが写り込んでしまうことです。原色のものはいくらボケていたとしても主張が強いため、主題の主張を邪魔してしまう場合があります。
写真を撮る時は、シャッターを押す前に周囲の要らない要素の写り込みがないかをチェックしていきましょう。
構図を理解するだけで格段に写真のクオリティは上がります!
いかがでしたでしょうか?
今回は「美味しそうな料理写真を撮るコツ:構図編」をご紹介しました。
今回ご紹介した構図は料理だけでなく、人物撮影や店内の写真など様々な写真撮影に応用できるので、インスタやブログなどお店からの発信に使う写真撮影の際に実践してみてください。
参考写真を真似して撮っていくうちに、きっと感覚的に構図が身についてくるはずです。
魅力的な写真でお店の魅力、料理のシズル感を届けていきましょう!
ちなみに、店内写真を撮影する時のコツという記事もありますので、よかったらチェックしてみてくださいね。
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