今回の記事は、フードコネクションのYouTubeチャンネル「個人店のミカタLAB」で公開している「天然氷・かき氷フランチャイズビジネスの秘密とは。スマイラル・カンパニー株式会社 中町氷果店」の内容をまとめたものになります。
動画でご覧になりたいという方はこちらからご確認ください。
1.たった10坪の敷地で、一ヶ月に500万円以上売り上げる?!今回のナビゲーターのご紹介。
本日はスマイラル・カンパニー株式会社の永野社長に、コロナ禍でも強い天然氷のフランチャイズ、フレンドシップビジネスについて紹介していただきます。
コロナ禍において落ちてしまった売り上げをテイクアウト・持ち帰りで補填されている飲食店様が多いと思われますが、既存の店舗と併用可能な10坪ほどの広さで、なんと500万円以上売れる「かき氷ビジネス」の方法について解説していただきます。
永野社長は、2019年に開業し、現在は直営店5店舗・カフェ2店舗・氷菓店2店舗を経営されています。FCは現在、鹿児島に2店舗・長野市に1店舗・自由が丘に1店舗・7月には京都に1店舗できる予定だそうです。
2.コロナ禍でも売り上げが伸びていっている!天然氷ビジネスについて
天然氷ビジネスは儲かるのか?これについては断言できませんが、どの店舗でも売上・利益共に取れています。かき氷の販売単価は、大体1,000円〜1,200円前後で、10坪の直営店で最高月収が530万円ほど。なんとコロナ禍でも売上が伸びています。
かき氷は夏の間しか売れないという印象がありますが、もちろん夏の間が一番売れます。4月から徐々に売り上げが上がっていって、9月まではコンスタントに売れ続けます。直営店である松本本店は、4〜9月の販売で2000万円弱の売上となっています。
私たちが販売しているかき氷は、頭がキーンとなることがないのが特徴で、冬でも楽しめるスイーツとして人気でもあります。本当のかき氷ファンは、冬に来店されることが多く、もちろん夏と比べれば6割くらいの売り上げにはなるのですが、かき氷がきっかけで、他の商品の集客もすることができます。
3.天然氷ビジネス|天然氷とはどんなもの?
弊社「中町氷菓店」の天然氷は、普通の氷とは違って、地球の環境により生産量が減少していっている、希少性の高いもの。水が凍らない12月中旬までは、不純物を取り除き続けています。そういった手仕事で綺麗になった池に、南アルプスの天然水を入れて凍らせることで天然氷が完成します。
巷に、天然水を使用した氷というものがあるのですが、あえて例えるとするならば「大間の天然マグロ」と「養殖のマグロ」くらい質が違うものです。
天然氷の硬度はとても高く、普通の氷ではできないような極めて薄い削りの氷を出すことができ、食べた時の口どけがとても良くなります。
天然氷と普通の氷では使用している水も違うので、当然味も変わりますし、また「天然氷のかき氷」というものが少ないので、そういった点でもお客様やメディアの反応が良くなります。
4.天然氷ビジネス|天然氷の仕入れについて
こだわりの天然氷を手に入れるのはとても難しいです。なので、天然氷の蔵元「八義」さんと公式代理店契約を結んで、特別に卸してもらっています。冬場の生産段階からスタッフとともに関わることで特別なコネクションを構築し、良質な氷を確実に手に入れることができるようになりました。
飲食店様や業者様が急に蔵元に訪れても、通常だとなかなか卸してもらうことができません。
5.氷以外にもこだわっています!天然氷ビジネス|トッピングについて
氷の蜜にもこだわっています。通常のかき氷屋さんでは、日持ちをさせるために果物に火を入れますが、弊社の中町氷菓店では、果物には一切火を入れない、非加熱シロップを作り使用しています。
また、本店のある信州は果物王国!独自のルートで農家様と直接取引をしているので、フランチャイズ加盟店さんも安価で美味しい果物を手に入れることができます。
かき氷の人気シロップである「苺」について、夏場に手に入りにくい生の苺ですが、実は信州は夏場も苺を生産しているので直接農家様と取引しているので、安価で手に入れることができます。
加えて、信州にしか流通しないぶどうの高級品種があるのですが、そちらも安価で入手が可能です。
全国にグループ店舗がありますが、そちらも入手ルートに困ることはありませんし、農家様と直接お取り引きさせていただいておりますので、すごく新鮮なものが手に入ります。
こだわりのトッピングは約20種類ほどあります。定番の苺やメロンに加え、あずき、マンゴー、キウイ。変わり種としては人参やティラミスといったものもございます。
どれも生のシロップですので、各店舗で仕込みをしてもらい、毎年新作の商品開発の共有も行なっております。
6.天然氷ビジネス|かき氷の作り手ってどんな人が向いているの?
かき氷は、氷の扱い方やかき氷マシーンの種類、かき氷マシーンの歯の種類、削る角度などで味に変化が出てきてしまいます。中町氷菓店の行なっている研修で学んでいただければ、美味しいかき氷を作れるようになります。レシピ通りのシロップもご提供しております。 ちなみに、個人差はありますが、大体一日の研修でかき氷を削れるようになります。前年、8人を同時に研修させていただいたのですが、18歳のアルバイトの方が一番上手で、すごく仕事が丁寧な方とか慎重な方が実は向いていたりします。
7.東京の天然氷の専門店はどのくらい?
東京ではおそらくまだ10店舗くらいで、鎌倉エリアでは私たちくらいしかやっていません。なのでオンリーワンとして活躍できる余地が十分にあります。
8.集客の方法についてお伝えします!
基本的には「天然氷」というワード自体に爆発的なインパクトがありますので、それをしっかりPRできれば集客は可能です。また、フードコネクションで作成したホームページなどでブランディング・差別化を図るのも大事です。
9.中町氷菓店の、自由度が高いフランチャイズ展開について
中町氷菓店ではFCのことを「フレンドシップ」と呼んでいて、特徴は大きく分けて三つあります。
①圧倒的な差別化ができること
天然氷を扱う店舗は、都内でも10店舗ほどしかないです。私たちは同じ蔵元の氷を取り扱う「仲間」だと思っていますので、情報交換であったり、食材の共有であったりといったことで問題が起きないように、出店エリアのバッティングを防ぐための縛りを設けています。エリアの出店縛りがあるので、永年にわたり独占販売が可能です。また「ここでしか食べられない」「初上陸」といったPRができるので、取材も入って来やすくなるというメリットもあります。
②自由度が高いこと
弊社のコンセプトはトラディショナル系という「伝統的なかき氷」です。本物であり続けたいという考えさえ一致していれば、「店名」、「販売価格」、「商品」を自由に決めることができます。
③二毛作が可能なこと
昼間や土日の営業をされていない店舗様であれば、その時間のみかき氷を販売することができます。
また、ランチタイムにお弁当のテイクアウトの販売を頑張ってらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、なかなか大変なことかと思います。それであれば、爆発力・集客力のある天然のかき氷を取り扱う方がおすすめです。
弊社の直営店やFC店では、どこの店舗も長い行列を作っている実績があります。行列だけでも宣伝になり、「行きたいな」と思ってくださるお客様もいらっしゃると思います。
10.かき氷屋開店に向いているエリアや飲食店の条件
私は駅前・繁華街よりも、観光地と生活圏が重なる立地をおすすめします。
業態自体に集客力がありますので、駅前であるとか、家賃がとても高いような繁華街であるとか、そういうところではない、いわゆる郊外でも勝ち抜くことができます。
本店がある松本市は人口30万人弱なので、テイクアウト専門店であれば店舗規模は三坪程度あれば問題ないです。
設備でストッカーなどがありますので、そのストッカーを置く場所は少し問題かと思いますが、業態変更としてはすごく簡単にできるはずです。今であれば「事業再構築の補助金」が使えますので、そういった制度も有効に利用していただければと思います。
11.中町氷菓店フレンドシップモデルについて詳しくご説明
初期の加盟金が80万円、ロイヤリティも含まれたプランです。
指定機材は、氷マシーンと冷凍ストッカーだけになりますが、氷マシーンの「初雪」は10万円弱、冷凍ストッカーは5万円前後です。飲食店を新規で始める方の、だいたい10分の1ほどの資金で始められますので、その点も安心だと思います。
貴重な天然氷の確保は弊社でしっかりとさせていただき、販売ノルマはありません。
開店にあたり、弊社の簡単な審査はあるのですが、最低仕入れ量が1シーズン1店舗3トンで約18,000杯のかき氷が作れる量となっています。
氷の管理は本部の倉庫で行い、ご注文いただいてから発送するスタイルとなっております。なので、在庫がないといった加盟店さんもないので、安心です。
研修は、松本本店、直営店の鎌倉、フレンドシップ店のある鹿児島・京都・東京などの店舗で受講が可能です。
直営店である鎌倉店は寮も完備していますので、短期間〜中期間(1日〜1週間ほど)の研修が可能です。飲食店の経験者の方であれば1日の研修で十分かと思います。
新規加盟については2021年度はすでに氷の販売について決まってしまっていて、在庫がない状態ですので、最短で2022年度4月より開店が可能です。
今回募集させていただくのは、全国10店舗限定です。2021年6月に応募がスタートしておりまして、氷の仕入れの兼ね合いで年内が契約の期限となります。
募集している人材としては、前向きな経営者の方、はっきりいうとお金をしっかり稼ぎたい方です。「お金を稼ぐ」ということは、お客様の笑顔が増えるということでもありますので、そういう方たちと一緒にビジネスするのは私自身も気持ちが良いことですし、今の加盟店様も前向きな方ばかり。そういった方と良いフレンドシップを結んでいきたいです。
12.天然氷とはこうして出会った!
私は3〜4年前の夏に、山梨県で「美味しいかき氷があるから食べに行こう」と誘われました。その時はかき氷に特別な思い入れもなく、忙しいので断ったのですが、「いいから来い」と誘われて行ったお店で食べたかき氷の味に衝撃を受けました。
生のメロンをそのまま潰してかき氷にかけた、とてもシンプルなものだったのですが、私はその味を忘れることができませんでした。
その年の冬に氷を取り扱う「蔵元」というところがあると聞いて、連れて行って欲しいとお願いして行ったんですけど、その時に「ああ、これはお客様に食べていただきたいな」と感じ、すぐに「感動したのでぜひ使わせて欲しい」という風に蔵元にお願いしました。
しかし、「希少性がとても高すぎて、氷がない」と言われてしまい、その時は私自身が何者かもわからない状態なので断られてしまいました。
なのでまずは、蔵元のお手伝いをすることから始めました。そこで気付いたのですが、氷づくりは手伝えば手伝うほどとても過酷でした。
目の前で雨や雪が降ったりして氷が割れてしまうと、目に見えない不純物が入ってしまうのです。天然氷は不純物を押しだしながら作るので、不純物が混ざることは許されません。
なので、ハンマーで全部叩き割って、全部廃棄してしまいます。
手間暇かけたものを直前で割るのはお金も勿体無いし、理由がわからなかったので蔵元に尋ねてみました。そうしたら「味が変わってしまっては自分の氷ではない。食べるお客様に申し訳ない。」という返事が返ってきて、その一言に心底惚れてしまいました。
そこからずっと「この人の氷を世界中に届けたい、日本中に食べて欲しい」という思いで活動しています。
13.今後の展望。スマイラル・カンパニー株式会社の夢
当社の社名「スマイラル」は「スマイル」と「スパイラル」の造語です。みんなで協力すればうまくいくと心から信じていますし、まずは確かなパートナー関係の構築をさせていただこうと思っています。
将来的には全国に30店舗の展開、強固なグループ化を図り、他のかき氷屋との差別化を目指します。
蔵元「八義」の夢でもある「日本中そして海外の方達にかき氷を食べて欲しい」という思いもあり、海外展開も視野に入れています。
今回の募集は10店舗ですが、海外の方からも2件ほどお問い合わせを頂戴しており、今年中に話を固めていこうとおもっています。沖縄も良いですし、とにかく美味しく食べてもらえるエリアでやっていただきたいと思っています。
14.最後に
かき氷ビジネスにご興味をお持ちの方は、以下のURLよりお問い合わせください。
https://www.foodconnection.jp/contact1.html
10店舗限定ということで、エリアによっては開業できないこともあるかとは思うのですが、お早めにご連絡ください。
15.まとめ
コロナ禍でも売り上げが落ちない、高い月商が見込める天然氷・かき氷フランチャイズビジネスの秘密について、スマイラル・カンパニー株式会社の永野社長にお話ししていただきました。
開店資金や維持費も低く抑えられる、魅力的なお話しでしたね!
スマイラル・カンパニー株式会社の公式ホームページ
https://www.smiral-company.com/