テイクアウトで売り上げをUPするには?成功店舗から紐解く【飲食店向け】

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こんにちは。
飲食店の販促大学byBuzzFood
スタッフのツジです。

飲食店の販促大学は、飲食店で働く方が知っておきたい販促・広告・マーケティングに関しての豆知識をご紹介しています。

今回のテーマは「テイクアウト戦略」

東京都内で飲食店を6店舗経営されている、
株式会社JAM Restaurant Corporation(ジャムレストランコーポレーション)の
飯高社長に教えていただきながら、商品設計やPRのやり方をご紹介していきます。

この記事はこんな方におすすめ!

  • テイクアウトを新しく始めたい
  • 他の店舗のテイクアウト戦略が知りたい
目次

①テイクアウトの販売実績

まずは、株式会社JAM Restaurant Corporation様のテイクアウトの販売実績について。

こちらの会社では、馬込駅近くに居酒屋「鳥肌(トリハダ)」を構えています。
この鳥肌で鶏弁当を売り出したのが、テイクアウトの始まりでした。
結果、4~6か月で月100万円以上、3か月で500万円近くの売り上げに。

また、年末のお鍋のシーズンには「鳥肌」の看板メニューである水炊き鍋のセットを、
直営のセントラルキッチン兼パン工場「JAM LABO(ジャムラボ)」で販売開始。
予約開始5日で目標の100セットを達成し、年内いっぱいで200セット売れたそうです。

テイクアウトでこれだけの売り上げを達成できるのは凄いことですね。

②商品設計のポイント

どうやって、そこまでの売り上げを達成できたのか…。
戦略の要となる商品設計のポイントを見ていきましょう。

1.店舗ブランディングを活かした商品

魅力的な商品づくりのために、既存店のイメージ・強みをブランディングできるかが重要です。
今回の場合は、テイクアウトメニューの種類を増やすのではなく、鶏料理専門店として、
一番売りの商品(水炊き鍋)をどんと打ち出したことで成功しました。

いろんなジャンルのメニューがあるより、これがおすすめ!と一つの商品があるほうが、
ユーザーにとって分かりやすいですよね。

また、水炊き鍋は、居酒屋「鳥肌」の名物でありながら、
セントラルキッチン兼パン工場「JAM LABO」で売るという特殊な形でしたが、
互いの客層が入り組んだのもプラスに働いた点でした。

「JAM LABO」がある品川区西大井と「鳥肌」がある大田区北馬込は徒歩約20分、自転車だとすぐの距離にあり、
「JAM LABO」にパンを買いに来た方が鳥肌の料理が美味しいと聞いて買ってくれたり、
逆に「鳥肌」に来た人がセントラルキッチンでパンを買ったことがあるという風に、良い具合に働きました。

それは「鳥肌」で作り上げていた信頼とブランディングが、「JAM LABO」でも通用したということに他なりません。

2.自宅ではできない手間がかかる商品

商品づくりにおいて、次に大切なのが、
自宅ではできない手間がかかるものを売り出すということ。

例えば水炊き鍋のスープ。
特殊な圧力鍋を使って作る鶏の白湯スープはお店のオリジナルです。

他にも弁当だと、炭焼きであったり、燻製であったり、
自宅ではなかなか真似できない点が、お客様の「お店で買おう」という気持ちに繋がるのです。

3.店舗営業に負担が少なく、味の再現率が高い商品

また、テイクアウトをするにあたり、お店を通常営業しながら楽に準備できるものでなければなりません。
なおかつお店と同じクオリティーを家で出せるのも大切なポイント。

水炊き鍋は仕込みの手間はかかりますが、準備さえしておけば、店舗の運営に影響が出ない商品です。
また、急速冷凍したスープなので、お店とほぼ変わらない味を楽しんでもらえる点もプラスに働きました。

③商品の価格設定

原価を考慮するのはもちろんですが、ちょっと試してみようかなと思えるくらいの価格設定が、テイクアウトには向いています。

個人店であれば、スーパーやコンビニよりもどうしても値段は高くなってしまいますが、
“専門店が作るプロの味”というブランディングさえできていれば、お客様にも納得していただけます。

・自分だったら買いたくなるか。
・お店の客層(主婦・家族など)に合致しているか。
・年末年始など、時期に適した商品か。

こういった点にも、商品づくり・価格を設定するヒントは隠されています。

④LINEの活用

テイクアウト商品を売り出すのに、店舗告知だけでなく、LINEを活用するのも一つの手です。

例えば水炊きは、LINE予約で200セットを売り上げました。

「鳥肌」の商品ではありますが、初めての試みだったので、
セントラルキッチン兼パン工場「JAM LABO」のLINEを利用。
友達を獲得するために、「JAM LABO」で店頭ポスターを掲載し、
パンのご購入の際にチラシを同封するなど、LINE誘導をかけました。
意外なことに、ご年配の方でも二次元コードを読み取っていただくことができ、現在の友達数は約1200人に。
結果、そのうちの約20%の人が購入した計算となります。

友達の中の300~400人は「JAM LABO」のリピーターですが、
解析してみると、実はあまりパンを購入しない方からの購入もありました。
つまり、パンの購入者ではないけれど、一定数、水炊きに惹かれた人もいたのです。
一つの売り方に固執せず、別業態でのLINEなども利用して、間口を広げるというのが重要だと分かります。

またLINEでは、分かりやすく水炊き鍋のテイクアウト情報を配信しました。
写真をのせ、文字数は少なくし、どんな商品かすぐ分かるようにしたのも、周知が成功した理由の一つです。

さいごに・・・

今回は株式会社JAM Restaurant Corporation様の
実際のテイクアウト実績を見ながら、テイクアウト戦略を紐解いてきました。

お店によって条件が変わるので、これが必ず正解とは一概には言えませんが、
商品開発・価格設定・売り出し方の参考になったのではないでしょうか。

まだまだテイクアウト需要が高い昨今。
ぜひ挑戦してみてくださいね。

今回ご紹介した内容はこちら!

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