今回の記事は、フードコネクションのYouTubeチャンネル「個人店のミカタLAB」で公開している「飲食店の海外進出・ベトナム編①ホーチミンの元繁盛店MGRがベトナムの魅力・マーケティングを解説」の内容をまとめたものになります。
動画でご覧になりたいという方はこちらからご確認ください。
1.今回のナビゲーターをご紹介!
株式会社フードコネクション、コンサルティング事業部の野口がご案内します。
私は現在28歳で、19歳の時に株式会社イートファクトリーに入社し、大阪屋台居酒屋「満マル」に勤務していました。22歳の時、地元・米子市にある店舗で店長を務め、翌年の2014年にベトナムのホーチミン支店を現地スタッフとして立ち上げました。そこで4年間過ごし、2年前に帰国・上京し、株式会社フードコネクションに入社しました。
2.ベトナムの繁盛店!「満マル」とは?
「満マル」は串カツとお寿司が名物の居酒屋で、ホーチミンのマックディンチー通り、リートゥーチョン通りに2店舗あります。
私は初めに店長という立場で運営に携わっていまして、1号店は72坪200席、客単価が1300円程度、月の売上は1000万くらい、2号店はもう少しお客様が多いくらいのお店でした。
安くて美味しい、ローカルのベトナム人や日本人の方で賑わう、知らない人はいないというお店です。
今回は繁盛店ができるまでのストーリーをお話していきたいと思います。
3.ベトナムの魅力その①若いパワーが溢れる、勤勉で語学力も高い国
ベトナムの魅力は様々ですが、まず皆さんが口を揃えて言うのは「平均年齢の若さ」です。平均年齢が31歳と、若い力が国を動かしており、労働人口割合も高いです。
加えて、勤勉な人が多く、語学力も高いです。
私が「満マル」のホーチミン店にいた頃のアルバイトさんも、仕事が始まる前に語学学校に通うなどして、寝る間を惜しんで勉強していました。
また経済成長率が高い国だということも魅力です。ベトナムでは、年々貿易も盛んになってきており、今年、コロナの影響で日本やアジア圏の国がGDPを落としている一方で、ベトナムのGDPの見込みはプラス2.8%と、勢いを感じます。
それとやはり、「労働コストが低い」のも魅力の一つだと思います。ベトナムの初任給は日本の7分の1ほどです。
ただ、私はベトナム人のスタッフ給与査定をしていましたが、やはりスタッフの給料を上げてWIN-WINな関係でありたかったので、四半期に一度は給与面談は行っていました。
もちろんその為に売上が必要ですので、私自身、売上、利益についてはかなり意識してました。
スタッフのために、繁盛店を作る努力をしました。
4.ベトナムの魅力その②人件費が安い!
私がベトナムに住み始めた2014年でアルバイトの時給が60円、正社員の初任給が月2万5千円くらいでした。
上述した通りWINーWINの関係を築くために、結果的に私が渡越したころよりも、スタッフの給与は1.5倍以上は上がりましたね。
5.言葉の壁も安心。ベトナム語の勉強方法。
当初は全くベトナム語は話せず苦労したので、個人塾のようなところに通って勉強しました。
マンツーマンで月謝は5000円程度、週2回、1回1時間半程度の授業を受けて勉強した結果、少しベトナム語を話せるようになりました。
やはりスタッフとのコミュニケーションはベトナム語が大切だと思います。直接自分の言葉で伝えたいですし、ベトナム人の方をターゲットのお店にしようと考えていましたので、語学力は必要だと考え勉強していました。
6.ベトナム出店に向けての視察のポイントとは?
次に、ベトナム視察のポイント、ベトナムで見ておくべきお店などをお話しします。 ベトナムに出店するにあたって、実際に足を運んで、ベトナムの空気に触れる視察はとても重要だと思います。 私は当時勤めていた株式会社イートファクトリーの社長と一緒にベトナムへ行って、そのまま試しに住んでみました。 百聞は一見に如かずとは良く言ったもので、実際に渡越する際に下調べはしましたが、抱いていたイメージとは程遠く、中心地は日本で言うところの東京くらい、とても発展してましたし、反対に、車で5分走れば全くインフラが整っていない点など、とても興味かったです。
7.現地視察のポイント①/日系店舗編
次に、視察にオススメのお店ですが、最近のお店は詳しくわかりませんが「日本人オーナーでベトナム人集客に成功しているお店」という点では、「pizza4P,s(ピザ フォーピース)」さん、「浦江亭(うらえてい)」さんはぜひ視察に行って欲しいと思います。
「pizza4P,s」さんは社長さんが2011年に立ち上げられて、現在ベトナムで約20店舗を経営されていて、日本人、欧米人はもちろん、ベトナム人からも人気のお店です。
「浦江亭」さんは大阪の焼肉店が2004年、ホーチミンに1号店をホーチミンに出店されて、現在、約12店舗を展開しています。質の良いお肉を使用してリーズナブルに日本の焼肉の雰囲気で楽しめるお店でベトナム人の方も好んでいかれるお店です。セカンドブランドの「寿司浦江亭」さんは、リーズナブルに寿司、日本料理が楽しめるおすすめのお店です。
ベトナム人の集客に成功した事例として、抑えておきたいお店です。
8.現地視察のポイント②/現地店舗編
視察に行くべき現地のお店としては、チェーン系では「ゴールデンゲート」社が経営する「ビアクラブ」さん、「vuvuzela」さん、「韓国焼肉gogihouse」さん、「食べ放題焼肉sumo」さんや「レッドサン」社が経営する「韓国焼肉king bbq」さん、「カプリチョーザ」さん、「THAI EXPRESS」さん、「タカヒロフード」社の「北海道幸」さんもみておくのがオススメです。ベトナム人経営のお店なのでベトナム人の好み、味付けが上手で、ベトナム人の集客に成功してます。
他に、現地の方に積極的にお店を聞いてみるのもオススメです。現地の方の方が、日本人よりも沢山の情報を持っています。私も、初めの頃は現地のスタッフに飲みに連れていってもらってました。
9.まとめ
今回は、コロナ禍にあってもGDPが成長中のベトナムの魅力や、ベトナム出店に向けた視察のポイントなどをお話しました。日系の飲食店も活躍しやすい土壌でとても魅力に溢れた国ですね!
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